年末年始休業のお知らせの書き方|出す時期と出す場所、入れる7項目とそのまま使える例文4種、休業中の連絡の受け方、AI(Claude)に下書きさせるプロンプト例【2026年版】

年末が近づくと、休業のお知らせを去年の文面から探して日付だけ直し、ホームページと貼り紙とメールで別々に出してしまう。最終受付日や休み中の連絡先が抜けて、お客様から電話で聞かれる。そんな会社の経営者と、お知らせを任された方に向けて書きました。

結論からお伝えします。年末年始休業のお知らせで大事なのは、ていねいな挨拶ではありません。「いつからいつまで休むか」「年内はいつまで受け付けるか」「休み中はどこへ連絡すればよいか」が、ひと目で分かることです。お客様が知りたいのは、自分の注文や相談が年内に間に合うかどうかです。この記事では、お知らせを出す時期と出す場所を整理しました。入れる7項目、出す場所ごとの例文4種、休業中の連絡の受け方もまとめています。AI(Claude)にコピーして使えるプロンプトもご紹介します。

年末年始休業のお知らせでつまずく3つのパターン

休業のお知らせは、年に数回しか出しません。毎年「去年はどうしたか」を思い出すところから始まり、気づいた人が急いで作ることになります。よくあるつまずきを3つ並べます。

つまずき会社で起きること直し方
休む期間だけで、最終の受付日が書かれていない「年内に届きますか」「いつまで頼めますか」の電話が12月に集中する注文・問い合わせ・発送の年内の締め切りを、日付で書く
出す場所ごとに日付が食い違うホームページは1月4日から、貼り紙は1月5日からになっている元になる1枚を先に作り、そこから写す
休み明けに、お知らせが残ったままになる2月になってもトップページに年末年始の案内が出ている下げる日と下げる人を、出すときに決めておく

3つに共通するのは、「何を、どこに、いつまで出すか」が1か所にまとまっていないことです。元になる1枚を作れば、あとは出す場所に合わせて長さを変えるだけで済みます。

いつ出すか、どこに出すか

お知らせは、お客様が年内の予定を組む前に届いてこそ役に立ちます。目安として、休みに入る1か月ほど前に最初のお知らせを出します。注文から納品まで日数がかかる仕事や、予約で動く仕事は、もう少し早めが安心です。時期の目安を並べます。

時期の目安やること気をつけること
11月中旬まで休む期間と年内の締め切りを、社内で決める仕入先や配送会社の休みを先に確かめる
11月下旬〜12月初めホームページ・メール・貼り紙でお知らせを出すすべて同じ日付になっているか見比べる
12月中旬請求書や納品書に1行添える。メールの署名にも入れる締め切りが近いお客様には個別に声をかける
最終営業日留守番電話とメールの自動返信を切り替える休み明けの日を必ず入れる
休み明けの初日お知らせを下げ、留守番電話と自動返信を戻す下げ忘れがないか、出した場所の一覧で確かめる

出す場所は、お客様が自社を知る入口の数だけあります。1つでも古い日付が残ると、そこを見たお客様が休みの日に来てしまいます。次の一覧で、自社に当てはまる場所に印を付けてください。

出す場所向いている長さ見落としやすい点
ホームページのお知らせ欄全文(7項目すべて)トップページから1回で開けるか
取引先・お客様へのメール全文。件名に期間を入れる担当者ごとに送り漏れがないか
店頭や事務所の貼り紙期間と再開日を大きく。3〜4行外からでも読める字の大きさか
地図アプリや検索に出る営業時間日付ごとの営業時間を直す直さないと「営業中」と表示される
公式LINEやSNS期間・年内の締め切り・再開日の3点固定表示にしておくと流れない
電話の留守番メッセージ期間と再開日を15秒ほどで急ぎの連絡先を言うかどうか

お取引先へ年末の挨拶メールを送る会社は、そのメールに休業の期間を添える方法もあります。挨拶の文面は年末の挨拶メールの書き方にまとめています。挨拶は気持ちを伝える連絡、休業のお知らせは日付を伝える連絡です。日付が挨拶文に埋もれないよう、期間は本文とは別の行に書いてください。

お知らせに入れる7項目

お知らせに入れるのは、次の7項目です。この順で元になる1枚を作れば、どの場所に出しても抜けません。

項目書くこと抜けるとどうなるか
① 表題「年末年始休業のお知らせ」何の連絡か分からず、読まれない
② 休む期間「〇月〇日(〇)〜〇月〇日(〇)」と曜日つきで日付の読み違いが起きる
③ 年内の最終営業日と時間最終日だけ早く閉めるなら、その時刻も最終日の夕方に来たお客様が入れない
④ 年内の締め切り注文・問い合わせ・発送・予約の最終受付日「間に合いますか」の電話が続く
⑤ 年始の営業開始日と時間「〇月〇日(〇)〇時から通常どおり」休み明けの初日に問い合わせが重なる
⑥ 休業中の連絡の扱いメールや問い合わせフォームにいつ返事をするか返事が来ないと思われ、不信につながる
⑦ 急ぎの連絡先急ぎを受けるなら連絡先と範囲。受けないなら書かない受けられない電話が個人の携帯に入る

②は、休みの最初の日と最後の日を書きます。書き方は2つあります。「12月29日から1月3日まで休業」と、「12月28日まで営業、1月4日から営業」です。出す場所によって書き方を混ぜないでください。両方を並べて書くのがいちばん確実です。曜日はカレンダーを見て入れます。前の年の文面から写すと、曜日だけ古いまま残りがちです。

④は、仕事の種類ごとに分けて書きます。「ご注文は〇日まで」「お見積りのご依頼は〇日まで」のように並べます。配送会社や仕入先の休みで締め切りが決まる場合は、先にそちらの予定を確かめてください。振込や支払いの日が休みにかかる取引は、取引先と早めに日付を合わせておくと行き違いを防げます。

⑦は、経営者が決めることです。休み中の急ぎを受けるなら、「どんな用件を」「誰が」「どの番号で」受けるかを先に決めます。受けないと決めた会社は、「休業中にいただいたご連絡は、〇月〇日から順にお返事します」と書けば十分です。

そのまま使える例文4種(ホームページ・メール・貼り紙・社内)

出す場所ごとの例文を4つ並べます。〇〇の部分を自社の内容に置き換えて使ってください。日付と曜日は、必ずその年のカレンダーで確かめます。

例文1|ホームページのお知らせ欄

年末年始休業のお知らせ

平素より〇〇をご利用いただき、ありがとうございます。
年末年始の休業について、下記のとおりお知らせいたします。

■ 休業期間
〇年12月〇日(〇)〜〇年1月〇日(〇)

■ 年内の最終営業日
12月〇日(〇)〇時まで

■ 年内の受付
・ご注文:12月〇日(〇)まで
・お見積りのご依頼:12月〇日(〇)まで

■ 年始の営業開始
1月〇日(〇)〇時から通常どおり営業いたします。

■ 休業中のお問い合わせ
メールとお問い合わせフォームは休業中も受け付けております。
お返事は1月〇日(〇)から順にお送りいたします。

ご不便をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

例文2|取引先・お客様へのメール

件名:年末年始休業のお知らせ(12月〇日〜1月〇日)|〇〇

〇〇株式会社
〇〇様

いつもお世話になっております。
年末年始の休業につきまして、下記のとおりご案内いたします。

・休業期間:12月〇日(〇)〜1月〇日(〇)
・年内の最終営業日:12月〇日(〇)〇時まで
・年内のご注文の締め切り:12月〇日(〇)
・年始の営業開始:1月〇日(〇)〇時

休業中にいただいたメールには、1月〇日(〇)から順にお返事いたします。
年内の納品をご希望の場合は、12月〇日(〇)までにご連絡ください。

本年もお引き立てをいただき、ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

例文3|店頭・事務所の貼り紙

年末年始休業のお知らせ

12月〇日(〇)〜1月〇日(〇)
お休みをいただきます

年内は12月〇日(〇)〇時まで
年始は1月〇日(〇)〇時から営業いたします

〇〇(店名・会社名)

例文4|社内への連絡

件名:年末年始の休業と、休みに入る前の段取り

各位

年末年始の休業は、次のとおりです。

・休業期間:12月〇日(〇)〜1月〇日(〇)
・最終営業日:12月〇日(〇)〇時まで
・仕事始め:1月〇日(〇)〇時

休みに入る前に、次の3つをお願いします。
1.お客様へのお知らせ(メールの署名・請求書の1行)を12月〇日までに入れる
2.年内に終わらない仕事は、12月〇日までに一覧にして〇〇へ渡す
3.最終営業日に、留守番電話とメールの自動返信を切り替える(担当:〇〇)

休み中の急ぎの連絡は、〇〇が受けます。

例文3の貼り紙は、情報を絞っています。歩きながら読む人には、期間と再開日の2つが伝われば足ります。年内の締め切りなどの細かい内容は、ホームページやメールに任せます。例文4の社内向けは、休みの日数ではなく「休みに入る前に誰が何をするか」を書くのがこつです。従業員の休みの扱い(有給休暇にするかどうかなど)は、労務の判断がからみます。迷ったら社会保険労務士などの専門家に確かめてください。

休業中の連絡の受け方と、休み明けの段取り

お知らせを出しても、休み中に連絡は届きます。大事なのは、連絡をくれた人が「届いた」「いつ返事が来るか」をその場で分かることです。受け口ごとに、切り替えるものを並べます。

受け口切り替えるもの入れる内容
電話留守番メッセージ休業期間・年始の営業開始日・急ぎの連絡先(受ける場合)
メール自動返信休業期間・返事を始める日・急ぎの連絡先(受ける場合)
問い合わせフォーム送信後に出る画面や控えのメール返事を始める日
公式LINEあいさつ文や応答の文面休業期間と、返事を始める日

例文|メールの自動返信

お問い合わせありがとうございます。
〇〇は、12月〇日(〇)から1月〇日(〇)まで年末年始の休業をいただいております。
いただいたメールには、1月〇日(〇)から順にお返事いたします。
ご不便をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

電話の受け方を会社でそろえる方法は電話対応マニュアルの作り方でご紹介しています。留守番メッセージの文面も、その型に1つ足しておくと来年迷いません。

休み明けの初日は、たまった連絡とお知らせの片付けが重なります。次の4つを、休みに入る前に紙1枚にしておいてください。

順番休み明けにやること決めておくこと
1留守番電話と自動返信を元に戻す誰が、何時までに戻すか
2休み中に届いた連絡を一覧にし、返事の順番を決める急ぎの見分け方(納期・金額・相手)
3ホームページ・貼り紙・地図アプリのお知らせを下げる出した場所の一覧を残しておく
4今年の文面と、聞かれた質問を残す来年の元になる1枚に書き足す

4番目が、来年の自分たちを助けます。「年内に届くか」「年始はいつから電話がつながるか」など、お客様に聞かれたことを書き足してください。聞かれたことは、お知らせに足りなかった項目です。

AIに下書きさせるプロンプト3種と、任せないこと

休業のお知らせは、AI(Claude)に下書きを任せやすい仕事です。元になる1枚を渡せば、ホームページ用・メール用・貼り紙用を同じ日付のまま書き分けてくれます。出す場所ごとに日付が食い違う心配が減ります。

プロンプト1|元になる1枚から、出す場所ごとの文面を作る

あなたは中小企業でお客様へのお知らせを担当している者です。
以下のメモから、年末年始休業のお知らせを作ってください。

条件:
・「表題・休む期間・年内の最終営業日と時間・年内の締め切り・年始の営業開始日と時間・休業中の連絡の扱い・急ぎの連絡先」の7項目を確かめる
・①ホームページ用(全文)②取引先へのメール用(件名つき)③貼り紙用(4行以内)の3つを作る
・日付と曜日は、メモに書かれたとおりに写す。自分で計算しない
・メモに無い項目は作らず、【要確認】と書いて空けておく

<メモ>
(ここに貼る。例:休む期間、最終営業日と時刻、注文の締め切り、年始の開始日と時刻、休み中の返事の方針)

プロンプト2|留守番電話と自動返信の文面を作る

以下の休業のお知らせをもとに、次の2つを作ってください。

・電話の留守番メッセージ(読み上げて15秒ほど。日付はゆっくり読める言い方で)
・メールの自動返信(4行以内)

条件:
・休業期間と、返事を始める日を必ず入れる
・急ぎの連絡先は、お知らせに書かれている場合だけ入れる
・お知らせに無いことは足さない

<お知らせ>
(元になる1枚を貼る)

プロンプト3|出した場所ごとの日付の食い違いを見つける

以下は、同じ年末年始休業について、別々の場所に出した文面です。
休業期間・最終営業日・年内の締め切り・年始の営業開始日を表に並べ、食い違いがあれば教えてください。

条件:
・日付・曜日・時刻を、場所ごとに1行ずつ並べる
・食い違っている箇所に印を付ける
・どちらが正しいかは判断しない

<ホームページ>
(貼る)
<メール>
(貼る)
<貼り紙>
(貼る)
AIに任せてよいこと人が決めること
元になる1枚から、出す場所ごとの文面を書き分けるいつからいつまで休むか
留守番電話や自動返信の文面を作る年内の締め切りを何日にするか
出した文面どうしの日付の食い違いを見つける休み中の急ぎを受けるか、誰が受けるか
去年聞かれた質問から、足す項目の案を出す曜日と日付がその年のカレンダーと合っているかの最終確認

日付と曜日は、AIに計算させず、人がカレンダーで確かめてから渡してください。AIは文面を整えるのは得意ですが、曜日の計算を間違えることがあります。お知らせ文を任せる流れはお知らせ文・案内文をAIに任せる方法で詳しくご紹介しています。メモから文面を作らせる指示の書き方はAIへの指示文の書き方にまとめました。個別のお客様あてのメールに書き足すときは、AIに入れていい情報・いけない情報の線引きを先に確かめてください。

今年の1枚を型で作り、来年も使える形で残す

この記事の例文をすべて使う必要はありません。まず、7項目を埋めた「元になる1枚」を作ってみてください。休む期間と年内の締め切りが決まれば、残りは例文に当てはめるだけです。お客様から「年内はいつまでですか」と聞かれなくなれば、型が効いています。

出し終えたら、次の3つを1つのフォルダにまとめて残してください。元になる1枚、出した場所の一覧、お客様に聞かれた質問です。来年の担当者は、そのフォルダを開いて日付と曜日を直すだけで同じ手順をくり返せます。夏の休みやゴールデンウィークにも、同じ型がそのまま使えます。「毎年、経営者が気づいて声をかける仕事」こそ、会社の決まった手順として残しておく価値があります。

休業や営業時間の変更のお知らせをAIに任せる流れはお知らせ文・掲示物でご紹介しています。ほかにどんな仕事を任せられるかはAIに任せられる仕事の一覧をご覧ください。

年に数回のお知らせは、やり方が人の記憶にしか残っていないと、毎回ゼロから始まります。7項目の型と、出す前後の段取りをAIに渡せる形にしておくと、誰が担当でも同じ日付で出せます。私たちが会社ごとに何をつくるかはAI導入支援とは|何をつくるのかにまとめています。

毎年だれかが思い出して作るお知らせを
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