送別会の挨拶の例文|先に決める3つと話す順番、入れる5項目と長さの目安、そのまま使える例文6種(開会・送る言葉・乾杯・同僚代表・本人・締め)、言わないこと、AI(Claude)に下書きさせるプロンプト例【2026年版】

送別会の挨拶を頼まれると、何を話せばよいのか、どのくらいの長さにするかで手が止まる方も多いはずです。社員を送り出す経営者と、挨拶を任された幹事・同僚・送られる本人に向けて、立場別の話す順番と長さの目安、そのまま使える例文6種をまとめました。

結論からお伝えします。送別会の挨拶は、「その人との思い出を1つ」「お礼かねぎらい」「これからへの一言」の3つがあれば足ります。長さは1人1〜2分で十分です。辞める理由や次の勤め先には触れません。この記事では、開会・送る言葉・乾杯・同僚代表・本人・締めの6場面の例文と、AI(Claude)に下書きさせるプロンプトをご紹介します。

送別会の挨拶で、先に決める3つ

送別会の挨拶は、話す人がそれぞれ考えると、同じ思い出話が3回続いたり、誰かが長く話して時間が押したりします。幹事は、会の前に次の3つを決めて、話す人に伝えておきます。

先に決めること中身決まっていないと起きること
誰が、何番目に話すか開会・送る言葉・乾杯・同僚代表・本人・締めの担当当日に「誰か一言」となり、準備のない挨拶が続く
1人あたりの長さ本人以外は1〜2分、本人は2〜3分料理が冷め、本人が話す時間が削られる
辞める理由の扱い本人がどこまで話してよいと言っているか本人が伏せたい事情に、ほかの人が触れてしまう

3つ目は特に大事です。退職の理由や次の勤め先は、本人が自分の挨拶で話すかどうかを決めることです。ほかの人の挨拶では、本人が話した範囲より先に触れないと、話す人全員に伝えておきます。少人数の会社では、この確認を経営者が本人とするのが早道です。

送別会の流れと、挨拶する人の順番

一般的な送別会は、次の順番で進みます。2時間の会なら、挨拶の合計は15分ほどに収めると、歓談の時間が残ります。

順番場面話す人の例長さの目安
①開会の挨拶幹事30秒〜1分
②送る言葉経営者・上司1〜2分
③乾杯の挨拶本人と付き合いの長い先輩や上司30秒〜1分
④歓談全員会の半分以上
⑤同僚代表の挨拶・花束や記念品の贈呈同じ部署の同僚1〜2分
⑥本人の挨拶送られる人2〜3分
⑦締めの挨拶幹事か、②とは別の上司30秒〜1分

人数が少ない会社では、②と③を経営者がまとめて話す、⑤を省いて花束だけ渡す、といった形でも失礼にはなりません。大事なのは、本人が話す⑥の時間をきちんと残すことです。

どの挨拶にも入れる5項目と長さの目安

立場が違っても、挨拶の骨組みは同じです。次の5項目を上から順に並べれば、話の筋が通ります。

項目話すこと話し方の例
① 名乗りと関係自分が誰で、本人とどう関わったか同じ現場で3年一緒だった〇〇です
② 思い出を1つ一緒にした仕事や、助けられた場面を1つだけ〇〇の繁忙期に、最後まで残って手伝ってくれました
③ お礼かねぎらいその場面を受けて、感謝や労いを伝えるあのとき本当に助かりました。ありがとうございました
④ これからへの一言新しい場所での活躍や健康を願う新しい職場でも、〇〇さんらしく頑張ってください
⑤ 結び会を楽しんでほしいなど、次へつなぐ今日は最後まで楽しんでいってください

長さは、話す速さを1分あたり300字前後と見ておくと、原稿の量が決めやすくなります。話す速さには個人差があるので、最後は声に出して時間を測ってください。1分の挨拶なら原稿は300字前後、2分なら600字前後が目安です。思い出を2つ以上入れると、ほぼ確実に長くなります。

人前で話す原稿の組み立ては、朝礼のネタに困らない決め方で紹介している1分の型と同じです。乾杯や締めの言葉の型は忘年会の案内文の書き方にもまとめています。

そのまま使える例文6種

〇〇の部分を入れ替えて使ってください。退職と異動のどちらでも使えるように書いています。

例文1|開会の挨拶(幹事)

皆さん、お疲れさまです。本日の幹事を務めます〇〇です。
今日は、〇月末で退職される〇〇さんの送別会にお集まりいただき、ありがとうございます。
〇〇さんとゆっくり話せる最後の機会です。短い時間ですが、どうぞ楽しんでください。
はじめに、〇〇(経営者・上司)からひとことお願いします。

例文2|送る言葉(経営者・上司)

〇〇さん、〇年間ありがとうございました。
入社した年の〇〇の仕事を、今でもよく覚えています。お客様からの急な依頼に、誰より先に手を挙げてくれました。
〇〇さんがまとめてくれた手順は、今も現場で使っています。その仕事は、これからも会社に残ります。
新しい場所でも、体に気をつけて、〇〇さんらしく頑張ってください。本当にありがとうございました。

例文3|乾杯の挨拶

ご指名いただきました〇〇です。
〇〇さんとは同じ現場で〇年、苦しいときも一緒に乗り越えてきました。
長い話は料理が冷めますので、さっそく乾杯にうつります。
皆さん、グラスをお持ちください。
〇〇さんのこれからのご活躍と、皆さんのご健康を願って、乾杯。

例文4|同僚代表の挨拶(花束・記念品の贈呈)

同じ部署の〇〇です。代表してひとことお伝えします。
〇〇さんには、入社したばかりのころ、〇〇のやり方を一から教えてもらいました。分からないことを何度聞いても、嫌な顔ひとつせず付き合ってくれたことに、今も感謝しています。
〇〇さんがいなくなるのは本当にさみしいですが、教わったことは、今度は私たちが後輩に伝えていきます。
皆からの気持ちです。どうぞ受け取ってください。(花束・記念品を渡す)

例文5|送られる本人の挨拶

皆さん、今日は私のためにお集まりいただき、ありがとうございます。
〇年前に入社したとき、私は〇〇もまともにできませんでした。ここまで続けられたのは、〇〇さんをはじめ、皆さんに支えていただいたおかげです。
いちばん心に残っているのは、〇〇のときのことです。(思い出を1つ)
〇月からは、新しい場所で〇〇に取り組みます。ここで教わったことを生かして頑張ります。
引き継ぎは〇〇さんにお願いしています。最後までご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
皆さんもどうぞお元気で。本当にありがとうございました。

例文6|締めの挨拶

宴もたけなわではございますが、そろそろお開きの時間となりました。
〇〇さん、長い間お疲れさまでした。今日の皆さんの言葉で、〇〇さんがどれだけ頼りにされていたかがよく分かりました。
〇〇さんの新しい門出を祝して、一本締めで締めたいと思います。皆さん、お手を拝借。よーお。(パン)
ありがとうございました。

本人の挨拶(例文5)の「新しい場所で〇〇に取り組みます」の一文は、本人が話してよいと決めた範囲で入れてください。伏せたい場合は「新しい場所でも頑張ります」で十分です。挨拶メールの文面は退職の挨拶メールの書き方に、記念品と一緒に渡す書面は感謝状の書き方にまとめています。

言わないほうがよいこと

送別会はお祝いの場です。本人やまわりの人が気まずくなる話題は、悪気がなくても避けます。

言わないほうがよいこと理由言い換えの例
辞める理由や、次の勤め先の詮索本人が伏せたい事情があるかもしれない新しい場所でのご活躍を願っています
「〇〇さんがいなくなったら回らない」残る人の不安をあおり、本人も気に病む教わったことを、私たちが引き継ぎます
一部の人しか分からない内輪の話聞いている人の多くが置いていかれる誰が聞いても場面が浮かぶ思い出を選ぶ
失敗談をからかう話本人が笑えないことがある失敗を一緒に乗り越えた話にする
会社や上司への不満お祝いの場の空気が変わる話さない

定年や結婚での退職など、お祝いの意味が強い会では、「切れる」「終わる」のような区切りを連想させる言葉を避ける人もいます。気にする方が多い場では、「お開き」「新しい門出」のような言い方にそろえておくと安心です。

AIに下書きさせるプロンプト3種と、任せないこと

挨拶の下書きは、AIが得意な仕事です。思い出の場面を自分の言葉で1〜2行書いて渡すと、時間に合わせた原稿に整えてくれます。思い出そのものはAIにはつくれないので、そこだけは人が書きます。

プロンプト1|立場と時間を決めて、挨拶の原稿をつくる

送別会で話す挨拶の原稿をつくってください。
条件:
・私の立場:<経営者/上司/同僚代表/幹事>
・送られる人:<〇〇さん(名字だけ)>、<退職/異動/定年>
・一緒に働いた年数:<〇年>
・話す長さ:<1分>(1分あたり300字前後で計算)
・入れる思い出:<一緒にした仕事や助けられた場面を1〜2行で>
・辞める理由と次の勤め先には触れない

並べる順番:名乗りと関係→思い出→お礼かねぎらい→これからへの一言→結び
声に出して読みやすいよう、一文を短くしてください。

プロンプト2|送られる本人の挨拶をつくる

送別会で、送られる本人として話す挨拶の原稿をつくってください。
条件:
・在籍年数:<〇年>
・お礼を伝えたい人や場面:<1〜2行で>
・いちばん心に残っている出来事:<1〜2行で>
・これからのこと:<話してよい範囲で。話さないなら「触れない」>
・引き継ぎの担当:<〇〇さん(名字だけ)>
・話す長さ:<2分>

湿っぽくなりすぎず、最後は皆さんへのお礼で終わるようにしてください。

プロンプト3|送別会の進行表と、話す人への依頼文をつくる

送別会の進行表と、挨拶を頼む人への依頼文をつくってください。
条件:
・会の長さ:<2時間>
・挨拶の場面:開会、送る言葉、乾杯、同僚代表と贈呈、本人、締め
・担当:<役職だけで書く。例:幹事、上司、先輩、同僚>
・挨拶の合計は15分以内

出してほしいもの:
1. 時刻つきの進行表
2. 話す人ごとの依頼文(場面、何番目か、長さの目安、触れないことを入れる)
AIに任せてよいこと人が決めること
決めた条件から、時間に合う原稿をつくる誰に、何番目に話してもらうか
長すぎる原稿を、指定の長さに縮める入れる思い出(本人との実際の出来事)
言わないほうがよい言葉を見つける辞める理由や次の勤め先に触れるか
進行表と依頼文の下書き花束や記念品の予算

AIに渡すのは、名字や役職、年数などの話の材料だけにします。本人の退職理由、家庭の事情、健康のことは入れません。線引きは会社でAIに入れていい情報・ダメな情報で先に確かめてください。条件を並べて渡す指示の書き方はAIプロンプトの書き方にまとめています。思い出を打ち込むのが面倒なら、話すように声で吹き込む方法もあります(音声入力でAIに渡す方法)。

送り出しの段取りを型にして、会社に残す

送別会の挨拶は、その場で消えてしまうものに見えます。ですが、挨拶の中で語られた「この人がしてくれた仕事」は、その人が抜けたあとに会社が困る仕事の一覧でもあります。

送る言葉で「〇〇さんがまとめてくれた手順」と話せる会社は、引き継ぎができています。反対に、思い出の中身が「いつも〇〇さんに聞けば分かった」ばかりなら、その知恵はまだ本人の頭の中にあります。辞める人の仕事を引き継ぎ資料に落とす流れは引き継ぎ資料でご紹介しています。

送別会の進行や挨拶の依頼、退職の挨拶メールの段取りは、多くの会社で経営者か古株の社員の頭の中だけにあります。その順番と文面をAIに渡せる形にしておくと、人が入れ替わっても会社に残ります。私たちが会社ごとに何をつくるかはAI導入支援とは|何をつくるのかにまとめています。

人が辞めるたびに消えていく「仕事の知恵」を
30分で一緒に、会社に残る形にします。

まずは30分、話すだけで大丈夫です

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いまの仕事のことを、そのまま話してください。
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