東北6県の最低賃金は1,029〜1,038円|2026年度の改定見通しと県別一覧

東北6県の2026年度の最低賃金は、宮城1,098円・福島1,094円・山形1,092円・青森1,090円・岩手1,090円・秋田1,090円。発効日は10月1日(宮城)から12月1日(岩手)まで県ごとに違うため、県別の一覧にまとめました。

現在(2026年9月時点)の額は1,029円から1,038円で、内訳は青森1,029円・岩手1,031円・秋田1,031円・山形1,032円・福島1,033円・宮城1,038円。いずれも全国平均より83円から92円低い水準です。2026年度は東北6県すべての答申が出そろい、宮城県は9月1日に宮城労働局が改正を決定しました。ただし発効日は県ごとに異なり、対応が必要な時期には2か月の開きがあります。この記事では県別の一覧と、中小企業が改定前に準備できることをまとめました。

賃上げ分を残業や採用で吸収する代わりに、事務をAIへ渡す選択肢を記事の最後にまとめています →

東北6県の最低賃金 一覧(令和7年度・現在適用中)

厚生労働省が公表している最新の金額です。カッコ内は改定前の金額です。

時間額引上げ額引上げ率発効日
宮城県1,038円(973円)+65円6.7%2025年10月4日
福島県1,033円(955円)+78円8.2%2026年1月1日
山形県1,032円(955円)+77円8.1%2025年12月23日
岩手県1,031円(952円)+79円8.3%2025年12月1日
秋田県1,031円(951円)+80円8.4%2026年3月31日
青森県1,029円(953円)+76円8.0%2025年11月21日
(参考)全国加重平均1,121円(1,055円)+66円6.3%

出典:厚生労働省「令和7年度 地域別最低賃金 全国一覧」

この表から読み取れる3つのこと

1. 東北6県は9円差に密集している

最も高い宮城県(1,038円)と最も低い青森県(1,029円)の差は、わずか9円です。東北エリア内では、賃金水準にほとんど差がないと言えます。県境をまたいで人材が動く地域では、この横並びが採用競争に影響します。

2. 全国平均より83円から92円低い

全国加重平均は1,121円です。東北6県はいずれもこれを大きく下回っています。一方で引上げ率を見ると、東北は全国平均(6.3%)より高い県が多いという特徴があります。秋田県の8.4%、岩手県の8.3%は、全国平均を2ポイント以上上回りました。

これは、地方と都市部の格差を縮める方向で改定が進んでいることを示しています。今後も東北の引上げ幅は大きくなりやすいと見ておくのが現実的です。

3. 発効日は半年近くバラバラ

意外と知られていないのが、この点です。宮城県は2025年10月4日に発効した一方、秋田県は2026年3月31日でした。同じ東北でも、対応が必要になる時期に半年近い開きがあります。

複数県に拠点や店舗を持つ会社では、県ごとに適用開始日が違う点に注意が必要です。「宮城の対応は済んだから大丈夫」と思っていると、他県の発効日を見落とすことがあります。

県別の早わかり

お探しの県だけを見たい方はこちらです。金額は現在適用されているもので、2026年度は東北6県すべてで答申が出そろいました。正式に確定するのは、各県の公示のあとになります。

青森県の最低賃金

現在 1,029円 / 2026年度の答申額 1,090円

発効日:2025年11月21日 / 前年からの引上げ:+76円(8.0%)
いま適用中の額は東北6県でいちばん低い水準です。発効は2025年11月21日で、宮城県より約1か月半あとでした。2026年度は2026年8月26日に1,090円(+61円)で答申され、発効は2026年10月29日の予定です。

秋田県の最低賃金

現在 1,031円 / 2026年度の答申額 1,090円

発効日:2026年3月31日 / 前年からの引上げ:+80円(8.4%)
いま適用中の額は発効日が2026年3月31日と、6県でもっとも遅いのが特徴です。宮城県より半年近くあとになります。引上げ率8.4%は6県で最大でした。2026年度は2026年8月18日に1,090円(+59円)で答申され、発効は2026年10月14日の予定です。

岩手県の最低賃金

現在 1,031円 / 2026年度の答申額 1,090円

発効日:2025年12月1日 / 前年からの引上げ:+79円(8.3%)
現在額は秋田県と同額です。引上げ率8.3%は6県で2番目の大きさでした。2026年度は2026年8月31日に1,090円(+59円)で答申され、発効は2026年12月1日の予定です。労使が合意できるよう発効日を後ろへずらした経緯があり、東北6県でいちばん遅い発効日になります。

山形県の最低賃金

現在 1,032円 / 2026年度の答申額 1,092円

発効日:2025年12月23日 / 前年からの引上げ:+77円(8.1%)
いま適用中の額は1,032円で、発効が年末にあたるため、年内と年明けで賃金台帳の扱いが分かれる時期でした。2026年度は2026年8月27日に1,092円(+60円)で答申され、発効は2026年10月30日の予定です。東北6県でいちばん遅い発効日になります。

福島県の最低賃金

現在 1,033円 / 2026年度の答申額 1,094円

発効日:2026年1月1日 / 前年からの引上げ:+78円(8.2%)
いま適用中の額は発効が2026年1月1日です。年始からの適用になるため、年末の給与計算と切り分けて準備しておくと安全です。2026年度は2026年8月20日に1,094円(+61円)で答申され、発効は2026年10月16日の予定です。

宮城県の最低賃金

現在 1,038円 / 2026年度の答申額 1,098円

発効日:2025年10月4日 / 前年からの引上げ:+65円(6.7%)
6県でもっとも高く、発効ももっとも早い県です。2026年度は1,098円で答申が出ています(福島1,094円・山形1,092円・秋田1,090円・青森1,090円・岩手1,090円も答申済みで、東北6県が出そろいました)。

2026年度の見通し|東北6県すべて答申済み(1,090円〜1,098円)

宮城県は2026年8月5日、時給1,098円(+60円)で答申されました。国が示した目安(+56円)を4円上回る水準で、発効は2026年10月1日の予定です。東北6県のうち、最初に金額が固まった県になります。秋田県も2026年8月18日、時給1,090円(+59円)で答申されました。こちらは目安を3円上回り、発効は2026年10月14日の予定です。福島県も2026年8月20日、時給1,094円(+61円)で答申されました。こちらは目安を5円上回り、発効は2026年10月16日の予定です。

青森県も2026年8月26日、時給1,090円(+61円)で答申されました。こちらは目安を5円上回り、発効は2026年10月29日の予定です。山形県も2026年8月27日、時給1,092円(+60円)で答申されました。こちらは目安を4円上回り、発効は2026年10月30日の予定です。残る岩手県も2026年8月31日、時給1,090円(+59円)で答申されました。こちらは目安を3円上回りますが、発効は2026年12月1日と東北6県でいちばん遅くなります。労使が合意できるよう、発効日を後ろへずらしたためです。同じ東北でも、発効日は10月1日から12月1日まで2か月開きます。

2026年7月28日、国の中央最低賃金審議会が引き上げの目安を答申しました。全国加重平均は1,176円(現行1,121円から+55円)です。

目安は都道府県をA・B・Cの3ランクに分けて示され、今年度はAランク+54円/Bランク+56円/Cランク+56円。Aランクは埼玉・千葉・東京・神奈川・愛知・大阪の6都府県のみで、東北6県はすべてBまたはCランク=目安はいずれも+56円でした。各県の答申額は次のとおりです。

現在額2026年度の答申額
宮城1,038円1,098円(8/5答申/10/1発効)
山形1,032円1,092円(8/27答申/10/30発効)
福島1,033円1,094円(8/20答申/10/16発効)
岩手1,031円1,090円(8/31答申/12/1発効)
青森1,029円1,090円(8/26答申/10/29発効)
秋田1,031円1,090円(8/18答申/10/14発効)

※宮城県は2026年8月5日に1,098円、秋田県は2026年8月18日に1,090円、福島県は2026年8月20日に1,094円、青森県は2026年8月26日に1,090円、山形県は2026年8月27日に1,092円、岩手県は2026年8月31日に1,090円で答申され、東北6県すべてが出そろいました(正式には今後の公示で確定)。各県の審議会が地域の実情をふまえて決めるため、目安と異なる金額になることもあります。実際に宮城は目安を4円、秋田と岩手は3円、福島と青森は5円、山形は4円上回りました。

宮城県の最新動向は宮城県の最低賃金2026は1,098円|+60円で答申で詳しく追っています。各県の公示で正式に確定次第、こちらの記事も更新します。

事業主の方へ:「人を増やす」以外の選択肢(このページ内)↓

中小企業が今できる準備

金額の発表を待つあいだにも、できることがあります。

  1. 影響額を試算する:対象人数 × 引上げ額 × 年間労働時間。社会保険料の事業主負担(賃金増加分の約15%)も忘れずに
  2. 書類を確認する:賃金表、雇用契約書、就業規則。等級間のバランスも見ておく
  3. 業務そのものを見直す:人を増やさずに回せる形にできないか

具体的な進め方は最低賃金が上がる前にやっておく3つのことにまとめました。就業規則の変更など法律に関わる手続きは、社会保険労務士など専門家にご確認ください。

「人を増やす」以外の選択肢も持っておく

賃金が上がり、人も採りにくい。この状況では、いまいる人の仕事を軽くする方向も同時に考える価値があります。

議事録の作成、お客様へのメール、お知らせ文づくりといった定型業務は、AIに下書きを任せられます。空いた時間を接客や提案に回せれば、人を増やさずに回せる範囲が広がります。

仙台のAI導入支援

人を増やす前に、経営者の仕事を減らす

県ごとに発効日が違うので、賃金表の更新や掲示の差し替えで経営者の手が何度も止まります。合同会社Trash-Bは、そうした経営者に張りついた仕事をAIに渡せる形にする仙台の会社です。1分半の紹介動画と、AIに任せられる仕事の例をトップページに置いています。

Trash-Bのトップページを見る →

「AIに任せる」の具体的な中身は、AI導入で何をつくるのか(サブエージェント・MCP連携・セキュリティ)で仕組みからご説明しています。

具体例はAIに任せられる仕事10選、雇用との比較は1人雇うと年240万円、AIなら月いくら?をご覧ください。一人社長・経営者自身の時間を比べる場合は、役員報酬と稼働時間から計算する社長の時間コスト診断が使えます。人手不足への打ち手を整理した中小企業の現実的な5つの選択肢もあわせてどうぞ。

この記事に出てきた仕事、AIに任せると

引き上げ分を吸収する近道は、人を増やさずに事務の時間を減らすことです。求人票や給与規程の見直し、値上げのお知らせ文づくりは、AIに任せやすい仕事です。

経理・労務の事務作業 案内文・文書のドラフト作成 経営判断の壁打ち

人を1人雇う場合と費用がどれくらい違うか、試算はこちら →

次に読む上がった人件費を価格にどう反映するか。値上げの進め方 →

ご相談はお気軽に

合同会社Trash-Bは仙台を拠点に、東北の中小企業のAI導入をご支援しています。30分の無料相談では、御社の業務のどこを見直せるかを一緒に整理します。オンラインでの対応も可能ですので、宮城県外の方もお気軽にどうぞ。情報収集だけのご利用も歓迎です。

はじめて導入される方へ

AI導入がはじめての方

10万円(税別)

ヒアリングから設計・導入までをひととおり行い、導入後の伴走打ち合わせを2回分お付けします。
仙台市および近郊で、AI導入がはじめての方が対象です。

2026年10月31日までのお申し込み分

この特別枠のくわしい内容を見る

まずは30分、話すだけで大丈夫です

資料も準備もいりません。
いまの仕事のことを、そのまま話してください。
合わなければ、そのまま終わって構いません。
無理におすすめすることはありません。

30分の相談を申し込む

サービス資料をダウンロードLINEで聞いてみる

投稿者プロフィール

Trash-B合同会社
Trash-B合同会社

Follow me!