提案書・企画書づくりをAI(Claude)に任せる方法|骨子から作るプロンプト例つき【2026年版】

提案書づくりでいちばん時間を食うのは、書く作業ではありません。何から書き始めるかを決めるところです。伝えたいことは頭にあるのに、順番が決まらない。だから白い画面のまま30分が過ぎます。

この記事は、AIに任せられる仕事10選を1つずつ深掘りする実践編の9本目です(前回は求人原稿編)。今回は、いちばん腰が重い「骨子づくり」から扱います。

先に警告です。数字と実績はAIに作らせないでください

この記事で最初にお伝えしたいのは、注意点です。提案書はAIの作り話がいちばん危険な文書です。

「導入企業の90%が業務時間を30%削減」。こういう一文を、AIは何の根拠もなくすらすら書きます。しかもそれらしく見えます。提案書は相手に判断を促す文書ですから、根拠のない数字が入ったまま提出すれば、信用を失うだけでは済みません。

任せてよいのは構成と表現です。数字・実績・事例は、自分の手元にあるものだけを渡して使わせます。この線を引いてから始めてください。

やり方は3ステップ

  1. 骨子だけ先に作らせる:いきなり本文を書かせません。「章立てだけ5案出して」と頼み、選ぶ。ここが最も時間を節約できます
  2. 章ごとに埋めていく:全体を一度に書かせると、どこも薄い文章になります。1章ずつ、材料を渡して書かせます
  3. 相手の立場で読み返させる:「この提案を受け取った社長は、どこで引っかかるか」を挙げさせます。想定質問が先に分かります

そのまま使えるプロンプト例3つ

例1:骨子を5案出させる

提案書の章立てを5案考えてください。提案内容=【現場の日報を音声入力とAIで効率化する仕組みの導入】。相手=【従業員15名の設備工事会社の社長。ITは詳しくないが、現場の人手不足に強い問題意識がある】。1案ごとに、章タイトルの一覧と「この構成が向いている理由」を1行で添えてください。本文はまだ書かないでください。

「本文はまだ書かないで」が効きます。これを言わないとAIは勢いよく全部書いてしまい、構成を選び直すのが面倒になります。骨子だけ5案並ぶと、自分が何を言いたかったのかが逆にはっきりします。

例2:1章ずつ、材料を渡して書かせる

提案書の「現状の課題」の章を書いてください。使う材料は次だけです。【①現場スタッフ8名が日報を手書きし、事務員が夕方に入力している ②入力作業は1日およそ40分 ③記入漏れの確認で翌日に電話することが週2〜3回ある】。ここに書かれていない事実や数字は一切足さないでください。相手が「自社のことだ」と感じられるように、400字程度でお願いします。

ここでも「書かれていない数字を足さない」と縛ります。渡した材料が少ないと感じたら、AIに埋めさせるのではなく、自分がヒアリングで材料を増やすのが正しい順番です。

例3:相手の反論を先に洗い出す

この提案書を、受け取る側の社長の立場で読んでください。①納得できない点・引っかかる点を、厳しめに5つ挙げる ②それぞれについて、提案書のどこを補えば解消するかを示す。提案する側に都合のよい読み方はしないでください。
--- 提案書 ---
(作成した提案書を貼る)

これは提出前に必ずやってください。その場で答えられない質問を、事前に潰せます。「厳しめに」と書くのがコツです。優しく読ませると褒めて終わります。

気をつける3つのこと

  • 数字・実績・他社事例をAIに作らせない:手元にある事実だけを渡します。「一般的にはどのくらい?」と聞くのも避けてください。それらしい相場観が返ってきますが、出典がありません
  • 相手企業の内部情報を渡さない:ヒアリングで聞いた売上や人員構成をそのまま貼らないでください。「従業員15名の設備工事会社」のように抽象化すれば足ります。線引きは会社でAIに入れていい情報・ダメな情報にまとめています
  • 自分の言葉に戻す:AIの文章はきれいですが、そのままだと誰の声でもありません。提案は人が人にするものです。最後の読み合わせで、自分が話す言葉に直してください

まずは骨子の5案から

次に作る提案書で、骨子を5案出させるところだけ試してみてください。ここが片づくと、あとは材料を流し込む作業になります。いちばん腰が重い部分が最初に終わるので、全体の体感がまるで変わります。

どのAIを使うかで迷っている方は、中小企業のAIツールの選び方もあわせてご覧ください。長い文章を扱う仕事では、道具の差が出ます。

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