会議のアジェンダの作り方|そのまま使える型3つと、AI(Claude)に組ませるプロンプト例つき【2026年版】
会議は終わったのに、何が決まったのか誰も言えない。次の会議でまた同じ話をしている。少人数の会社で、自分が会議を仕切っている方に向けて書いています。
結論からお伝えします。会議が長引くのは、アジェンダが無いからではありません。1行ごとに「何をして終わりか」が書かれていないからです。ここさえ決めておけば、あとの組み立てはAIに任せられます。この記事では、そのまま使える型3つと、コピーして使えるプロンプト、任せてはいけない範囲をご紹介します。
なぜ会議は長引くのか
アジェンダを用意している会社でも、会議は長引きます。書いてあるのが「話す題目」だけで、「どうなったら終わりか」が無いためです。終わりの形が決まっていない議題は、参加者それぞれが違うゴールを想像したまま話し始めます。
| アジェンダの1行 | 会議で起きること |
|---|---|
| 来期の体制について | 決める会なのか、聞かせる会なのか分からない。全員が様子見で黙る |
| 業務効率化の件 | 各自が自分の困りごとを話し、時間だけ過ぎる |
| 情報共有 | 報告が終わらない。質問が出ると別の議題に飛ぶ |
| その他 | ここに本題が出てきて、時間切れになる |
どれも書き方の問題で、参加者のせいではありません。「来期の体制について(誰が何を担当するかを決める・15分)」と書けば、同じ議題でも会議の進み方が変わります。
会議のあと側、つまり決まったことの残し方は議事録づくりをAIに任せる方法でご説明しています。アジェンダが整うと議事録も短くなります。書く欄が最初から決まっているためです。
アジェンダの1行に必要なのは4つだけ
項目を増やすほど作るのが面倒になり、結局書かなくなります。最初はこの4つで十分です。
| 項目 | 中身 | 書き方の例 |
|---|---|---|
| 議題 | 何の話か | 来期の担当割り |
| 終わりの形 | 決める/意見をもらう/知らせる の3つから1つ選ぶ | 決める |
| 持ち時間 | 分で書く。合計が会議時間を超えたら削る | 15分 |
| 進行役 | その議題を進める人。司会と分けてよい | 山田 |
要は「終わりの形」の欄です。決めるのか、意見が欲しいのか、伝えるだけなのか。この3つは参加者に求める動きが違うので、混ぜると会議が止まります。
| 終わりの形 | 参加者に求めること | 終わった合図 |
|---|---|---|
| 決める | その場で賛成か反対かを言う | 誰がいつまでに何をするかが書ける |
| 意見をもらう | 思いつきでよいので出す | 案が3つ以上出た |
| 知らせる | 聞いて、分からない所だけ質問する | 質問が出なくなった |
「知らせる」だけの議題が半分以上あるなら、その会議は集まらずに文書で足ります。毎日の報告を文書に寄せる考え方は業務日報のテンプレートにまとめています。
そのまま使える型3つ
会議の種類ごとに、そのままコピーして使える形にしました。時間の数字は目安なので、自社の会議に合わせて増減してください。
① 定例会議(30分)
1. 前回の宿題の確認(知らせる・5分・各自)
2. 今週の予定でぶつかっている所(決める・10分・山田)
3. 困っていること(意見をもらう・10分・全員)
4. 次回までの宿題の確認(知らせる・5分・山田)
※ 4以外で新しい話題が出たら、その場では扱わず次回の議題に回す
最後の1行が効きます。脱線を止める根拠を、会議の前に紙に書いておくという考え方です。その場で「話を戻しましょう」と言うのは角が立ちますが、アジェンダに書いてあれば進行役の判断ではなくなります。
② 社外との打ち合わせ(60分)
【この打ち合わせの目的】次の作業に進んでよいかを決める
1. 前回からの変更点(知らせる・10分・こちら)
2. 見ていただきたい部分(意見をもらう・20分・こちら)
3. 予算と時期のすり合わせ(決める・20分・双方)
4. 次回までにどちらが何をするか(決める・10分・双方)
※ 決まらなかった項目は、いつまでに誰が決めるかだけ決めて終える
2行目の目的を先に書いておくと、その日に決まらなくても「何が足りなかったか」が分かります。目的が無いまま終わると、次回また最初から説明することになります。
③ トラブルが起きたとき(20分)
2. 今この瞬間、止める必要があるか(決める・5分・責任者)
3. 誰が何を今日やるか(決める・5分・責任者)
4. 原因を調べる担当と期限(決める・5分・責任者)
※ 原因の話と、今日やることの話を混ぜない
原因究明を後ろに回すのが要点です。困った場面ほど原因の話から始まりますが、その間もお客様は待っています。止血と原因調査を同じ会議で混ぜないでください。
AIに組ませるプロンプト3種
型が決まっていれば、あとは埋める作業です。そのままコピーして、( )の中だけ書き換えてお使いください。
① 箇条書きをアジェンダにする
・各行に「議題/終わりの形(決める・意見をもらう・知らせる のどれか)/持ち時間/進行役」を付ける
・合計時間が(30)分を超えたら、削る候補に印を付けて理由を1行で書く
・メモに書かれていない議題を足さない
(ここに会議前のメモを貼る)
3つ目の縛りを外さないでください。これが無いと、AIは一般的な会議にありそうな議題を親切心で足します。自社で話す必要のない議題が混ざると、そこから会議が伸びます。
② 時間が足りないときに削る順を出させる
・削る順に3つ並べ、それぞれ「なぜ後回しにできるか」を1行で書く
・削らずに短縮できるものがあれば、短縮案も書く
・決めることを削る提案はしない
(ここにアジェンダを貼る)
削る判断そのものは人がやります。AIに出させるのは「削れる理由の候補」です。理由が並んでいると、参加者に説明するときに迷いません。
③ 会議の直前に読み上げる5行を作らせる
・1行目は「この会議で決めること」だけを書く
・専門用語を使わず、初めて参加する人にも分かる言い方にする
・5行を超えない
(ここにアジェンダを貼る)
会議の最初の30秒で全員のゴールが揃います。口頭で説明すると毎回言い方が変わりますが、5行を読むだけなら誰が進行しても同じになります。
事前に配ると、会議そのものが短くなる
アジェンダは前日までに配ってください。当日に配ると、参加者はその場で読みながら考えることになり、会議の前半が「読む時間」に使われます。
| 配るタイミング | 会議で起きること |
|---|---|
| 前日まで | 質問を用意して来る人が出る。決める議題が1回で終わる |
| 当日の朝 | 目を通した人と通していない人が混ざる |
| 会議の場で配る | 前半が読む時間になる。持ち帰りが増える |
配るときに1行添えてください。「この議題について、いま言えることがあれば前日までに返信を」。これだけで、会議に出す前に片づく話が出てきます。反応をあとで集計したいときの手順はアンケートの集計と自由記述の要約をAIに任せる方法でご説明しています。
同じ会議を毎週やっているなら、型をファイルに1つ置いて使い回してください。毎回ゼロから書くと続きません。手順を文書として残す作り方はマニュアル・手順書づくりをAIに任せる方法にまとめています。
AIに任せてはいけないこと
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 任せていい | アジェンダのたたき台/持ち時間の割り振り案/削る順の候補/冒頭で読む5行 |
| 任せない | 何を議題にするかの決定/人事や評価に関する議題の扱い/決まったことの最終確認/社外に出す文面の最終判断 |
議題を選ぶところは人の仕事です。何を会議にかけて何をかけないかは、社内の力関係や進み具合を知っていないと決められません。AIはそこを知らないまま、それらしい議題を作ります。
人事や処遇の議題を扱うときは、その1本だけアジェンダを分けてください。個人の名前や評価の記録をそのままAIに貼らないでください。入れていい情報の線引きは会社でAIに入れていい情報・ダメな情報にまとめています。
取引先との契約や法令に関わる議題も同じです。アジェンダに載せる文言までは整えられますが、中身の判断は弁護士や社会保険労務士にご確認ください。
まず次の1回だけ試してみてください
会議のやり方を変える必要はありません。次の1回だけ、いつものアジェンダに「終わりの形」の欄を足す。これで十分です。
足してみると、その場で気づくことがあります。「知らせる」ばかりが並んでいたら、その会議は文書で足りていたということです。「決める」が5つ並んでいたら、30分では終わりません。どちらに転んでも、次の会議の設計に使える材料が残ります。
会議に使っている時間が見えてくると、ほかにも同じ形の作業が見つかります。社内の決めごとを文書にしてAIに読ませるところまでの流れはAI導入で何をつくるのかでご説明しています。
「会議は多いのに、決まらない」
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